WSJがOpenAIが新規ユーザー数と売上高の目標を達成できなかったと報じたところ、OpenAI側は「社内の雰囲気は信じられないほど前向き」と反発し記事を「典型的な釣り記事」と一蹴した。ただしBloombergは、OpenAIがインフラ投資に慎重になっていることを指摘している。
経済紙のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が「OpenAIは新規ユーザー数と売上高について目標を達成できなかった」と報じたところ、OpenAI側が「社内の雰囲気は信じられないほど前向き」であり当該記事を「典型的な釣り記事」と一蹴する事態になっています。
OpenAIはチャットAI「ChatGPT」の開発元として知られる大手AI企業で、直近では「GPT-5.5」をリリースしています。しかし、AIコーディングツール「Claude Code」などを擁するAnthropicに押されており、2025年第4四半期決算の時点ではOpenAIはAnthropicの2倍近い収益を上げていましたが、2025年度末時点ではAnthropicが収益で上回っています。
WSJによると、OpenAIは2025年末までに週間アクティブアカウントを10億に増やすという目標を掲げていましたが、成長の鈍化により、目標は未達だったとのこと。売上高に関しても「複数の目標に到達できなかった」そうです。
このため、サラ・フライアーCFO(最高財務責任者)は他の幹部に対し、売上高が十分に伸びなかった場合、将来的にコンピューティング能力確保の資金が調達できなくなる可能性があると懸念を示したとのこと。OpenAIはOracleやソフトバンクなどと組んで、巨大データセンターを建設する計画を進めていますが、もし成長が予想を下回った場合、計画の進行に影響が出る可能性があるというわけです。
経済紙・Bloombergによると、OpenAIはこの報道に対して「社内の雰囲気は信じられないほど前向き」と反応し、WSJの記事を「典型的な釣り記事」と一蹴したとのこと。また、ロイターにはサム・アルトマンCEOとフライアーCFOの連名のメールで「ばかげた話です。我々は、可能な限り多くの演算能力を確保し、日々一丸となって取り組んでいくという点で、意見が完全に一致しています」とのコメントが届いています。
なお、OpenAI側の反論を取り上げたBloombergも、OpenAIが直近でインフラ投資に対して慎重な姿勢になっていて、AIインフラ建設計画「Stargate」がイギリスでは一時停止になっていることを指摘しています。
