NVIDIAは気候科学と持続可能性を推進する5つのプロジェクトを紹介している。AI(人工知能)と高速計算により、天気予報から絶滅危機動物の保護まで、従来は時間がかかっていた環境保全の取り組みが加速している。
地球を守る作業は長らく進展が遅い仕事だった。絶滅危機に瀕したサルの個体数を調査するため沼地を進む研究者、天気の物理学を根気強く計算する予報官、埋立地へ向かうゴミから再生利用可能な材料を分別する廃棄物処理施設。
AIと高速計算がこのペースを大きく変えようとしている。
アースデーにあたり、NVIDIAは気候科学と持続可能性を推進する5つのプロジェクトをクローズアップしている。
**NVIDIA Earth-2による気候シミュレーションの進展**
NVIDIAは気象と気候の理解を支援するため、Earth-2ファミリーのオープンAIモデル、ライブラリ、フレームワークを提供している。これは世界初の完全オープンで高速化された気象AI統合ソフトウェアスタックである。
Earth-2は初期観測データの処理から15日間の全球予報や局地的な嵐予報の生成まで、気象予測のすべての段階を加速する。Earth-2 Nowcastingなどのモデルを含み、生成AIを使用して国単位の予報をキロメートル単位の解像度に変換し、局地的な嵐や危険な気象を数分で0~6時間先の予報として提供する。
NVIDIAの気候シミュレーション研究部門責任者であるマイク・プリチャードは、最近開催されたNVIDIA GTCカンファレンスでこの技術について語っている。
もう一つのモデルであるEarth-2 Global Data Assimilationは、Earth2StudioおよびHugging Faceからダウンロード可能になった。データ同化(data assimilation)は予報官にとって大規模な作業である。米国立気象サービスでは、予測に必要な計算量のほぼ半分が生観測データの前処理に使用されている。単一のGPU上で動作可能なEarth-2 Global Data Assimilationは、数分以内にこの生データを現在の大気の全球スナップショットに変換でき、気温、風速、湿度、気圧が含まれる。
Earth-2 Global Data AssimilationのモデルアーキテクチャであるHealDAは、米国海洋大気庁(NOAA)とMITREとの協力により開発された。
**AIが絶滅危機のオランウータンをサポート**
