OpenAIと関係の深いAIチップメーカーCerebasが、2月の23億ドルのシリーズH融資からわずか数カ月で、2026年最大級のテック企業のIPOを実現する見通しだ。OpenAIの幹部を含む多くの著名投資家がこのIPOから恩恵を受ける構図となっている。
AIチップメーカーであるCerebas Systemsの上場計画において、遂にゴールが見えてきた。同社は月曜日、進行状況を発表した。
これは2月に230億ドルの企業評価額でシリーズH融資10億ドルを引き受けた後期投資家にとって、数カ月の間に素晴らしいプレミアムをもたらすことになるだろう。またこれはOpenAIと同社の幹部にとっても朗報となる。
Cerebasが上場時に高めの企業評価額で上場を実現すれば、これまでのところ2026年最大級のテック企業のIPOとなるだろう。
Cerebasは、GPUベースのAIチップに対抗する「Wafer-Scale Engine 3」と呼ばれるAI専用チップを提供している。同社によれば、このチップは推論(inference)においてより高速で、競合製品よりも少ない電力で動作するという。推論とは、実行時に必要とされるコンピュート処理のことである。
著名投資家の長いリストがこのIPOから利益を得る見込みだ。Rick Gersonの率いるAlpha Wave、Benchmark(パートナーEric Vishria経由)、Lior Susanの率いるEclipse、Fidelity、Foundation Capital(パートナーSteve Vassallo経由)が、SEC提出資料によると5%以上の株式を保有する最大株主となっている。
同社の投資家リストには、1789 Capital、Abu Dhabi Growth Fund、アブダビのG42、Alpha Wave Global、Altimeter、AMD、Atreides Management、Coatue、Moore Strategic Ventures、Tiger Global、Valor Equity Partners、VY Capitalも含まれている。
さらにCerebasのウェブサイトには、長いエンジェル投資家リストも掲載されている。これにはOpenAI創業者兼CEO のSam Altmanが含まれている。
Sam Altmanの株式保有比率はSEC提出資料での開示要件を満たさないものの、同社のS-1に引用されている。これはCerebasとOpenAIの関係が、エンジェル投資家以上に注目に値することを示している。
その関係はさらに注目すべき状況にある。12月には、OpenAIがCerebasに10億ドルのローンを提供し、OpenAIが3,300万株以上を購入する権利を与えるワラント(warrant)で担保された。
