ヨーロッパの大手企業SAPは、18ヶ月前に設立されたドイツのAIスタートアップを買収することを発表した。買収額は非公開だが、創業者には5億ドル以上の現金が支払われたと報じられている。SAPはエージェントAI時代への対応を急いでいる一方で、自社で承認していないOpenClawなどのエージェント技術はブロックしている。
月曜日、ヨーロッパの大手企業SAPはドイツのAIスタートアップの買収意向を発表した。
SAPは買収額自体の開示を拒否したが、複数の情報筋によると、これは有利な売却であり、創業者のフランク・ハッター、ノア・ホルマン、サウラジ・ガンビールに対して「ほぼ全額現金」での取引で、5億ドル以上の現金が前払いされたという。
このトリオは、このスタートアップを共同設立した。
しかし、ドイツで最も価値のある企業も、テック業界がエージェント型AI(agentic AI)へ進む中で、防御的な立場を取っているようだ。独自のAIラボ構築に取り組む一方で、同社は明示的に承認していないOpenClawおよび他のエージェント技術をブロックしている。これを最初に報じたのはThe Informationである。
コメント要請に対して、SAPの担当者は応答した。
当然のことながら、承認されたアーキテクチャにはSAPの独自製品であるJoule Agentsが含まれており、現在ベータ版であり、顧客が独自のエージェントを作成できるようにしている。また、Nvidiaは3月にSAPのJouleがNvidiaのAgent Toolkitをサポートしていることを発表した。このツールキットはエージェント管理用ソフトウェアであり、Nvidiaの基盤となっている。
SAPのような大手既存企業にとって、AIは脅威と機会の両方である。「重要なのは、SAPとして相対的な経済規模の優位性を保つために、R&Dポートフォリオにこれらのテクノロジーをいかに素早く組み込めるかということです」と、CFOのドミニク・アサムは1月にCNBCに語った。
SAPは手をこまぬいていない。ドイツの企業は、大規模および小規模の言語モデルを開発する生成AI企業に投資している。2023年には、OpenAIの競合企業であるAnthropicを支援したほか、AlephAlphaとCohereにも投資し、これら両社は現在「グローバルAIパワーハウス」を形成するための合併を予定している。
