サンフランシスコのスタートアップAlataraは、バッテリー・半導体・医療機器の研究開発で発生する散在したデータを統合するAI技術で、700万ドルのシード資金を調達した。Greylock主導で、複数のVCが参加している。
バッテリー、半導体、医療機器の開発に携わる企業は膨大なデータを生成しており、その多くが散在した状態のままになっている。
サンフランシスコを拠点とするスタートアップAlataraは、700万ドルのシード資金調達を完了した。同社は、これらのデータギャップを埋め、断片化した技術情報を単一プラットフォームに統合するために設計されたAIレイヤー(AI層)を構築したと主張している。今回のラウンドはGreylock主導で、Neo、BoxGroup、Liquid 2 Ventures、Jeff Deanが参加した。
Altaraは2025年にEva Tueckeによって設立された。同氏によると、次世代バッテリーを開発している企業の場合、R&D段階のセル試験中にバッテリーに不具合が生じるシナリオを想定すると、エンジニアはこの問題を診断・解決するために複数のデータソースをまたにかけた「お宝探し」に数週間から数ヶ月を費やすことになるという。
Altaraは、自社のAIがこのプロセスに必要な時間を劇的に短縮すると主張している。
Greylock のパートナーであるCorinne Rileyは、Altaraが物理科学において行っていることを、ソフトウェア業界におけるサイト信頼性エンジニア(SRE)の役割に例えている。システムに障害が発生した場合、「SREが介入して企業の監視スタック(observability stack)を確認する」と彼女は述べた。「誰かがコードに変更をプッシュしたことが障害の原因だったのだ」と。
たとえば、Greylock傘下のResolveは15億ドルの評価額を持ち、AIを使用してソフトウェアの障害を診断している。Altaraのビジョンは、バッテリーまたは半導体が性能を発揮できなくなった際に何が正確に問題だったのかを判断する、ハードウェア版に相当する機能を提供することである。
Altaraは、物理科学の発展を加速させるためにAIを活用する唯一のスタートアップではない。Periodic LabsやRadical AIなどのスタートアップも、科学研究に根本から取り組んでいる。
Altaraは異なるアプローチをとっている。
