GoogleがAIエージェント型検索への全面移行を発表したことへの反発を受け、DuckDuckGoの米国内アプリインストール数が週次比で最大30.5%増加。AI機能を一切使わない検索ページへのアクセスも急増しており、GoogleのAI強制導入への不満が拡大している。
先週、GoogleがSearch(検索)の大規模刷新を発表した直後、ある女性が電話でDuckDuckGoに乗り換えると話しているのを耳にした。理由は「AIの使用をオプトアウトできるから」だという。
「Googleはもう以前のGoogleじゃない」と彼女は言った。同じ考えを持つ人は他にも多いようだ。
Googleは年次開発者会議「I/O」において、従来の青いリンク一覧を、質問に答え、タスクを実行し、バックグラウンドで監視エージェントを動かすAIエージェントへと置き換えると発表した。
これに対する反発は激しい。オープンウェブを壊すと批判する声がある一方、AIオーバービュー(AI Overview)が不正確な回答を提示し、AIを使いたくないユーザーから主導権を奪うという懸念も広がっている。また、単純なことを過度に複雑にするとも指摘されている。「disregard」という単語をGoogle検索してみれば分かる。
Googleの変更を受け、多くのユーザーがDuckDuckGoへ移行し始めている。
2023年に行われたGoogleの独占禁止裁判では、DuckDuckGoのCEOであるガブリエル・ワインバーグ(Gabriel Weinberg)氏が、Googleの排他的なデフォルト検索契約が他ブラウザでのデフォルト設定交渉を妨げていると証言した。
「Googleはオプトアウトの手段もなくAIを強制している」とワインバーグ氏は今週火曜日の声明で述べ、Googleの検索刷新に言及した。「その結果、検索結果は良くなるどころか悪化している。私たちはユーザーが主導権を持ち、AIをどれだけ使うか自分で決められる場所でありたい」
DuckDuckGoはその恩恵を受け始めているようだ。
DuckDuckGoによると、5月20日〜25日の期間における米国内アプリインストール数は、5月13日〜18日と比較して週次平均で18.1%増加した。この成長は6日連続で持続し、5月25日には30.5%のピークを記録した。iOSではさらに高く、週次平均33%増加、最大69.9%に達した。
また、AIを使わない検索ページ「noai.duckduckgo.com」へのアクセスも、週次平均22.7%増加し、5月24日には27.7%のピークを記録した。このページはAI回答やAI生成画像などすべてのAI機能をデフォルトでオフにしている。
この傾向は米国で特に顕著であり、通常トラフィックが落ちるメモリアルデーの連休中もDuckDuckGoはユーザーを増やし続けたという。
DuckDuckGoは独自のAI機能も提供している。
「ユーザーの選択を尊重するだけでなく、プライバシーも尊重している」
DuckDuckGoはGoogleのAIオーバービューに相当する「Search Assist」や、AI生成画像を検索結果から除外する「AI Image Filter」も提供している。
DuckDuckGoのチーフコミュニケーション&ポリシーオフィサー、カミル・バズバズ(Kamyl Bazbaz)氏も今回の動向についてコメントしている。
