高級スマートフォンブランドVertuが、AIエージェントを搭載した折りたたみスマートフォン「Alphafold」を発表。カーフスキンモデルが6,880ドル(約100万円)から始まり、ワニ革や18Kゴールド仕様も用意される。GPT・Claude・Geminiなど複数のAIモデルに対応し、80以上のアプリと連携するエンタープライズ向け機能を特徴とする。
高級スマートフォンブランドVertuは木曜日、エンタープライズ向けAIエージェントを搭載した折りたたみスマートフォンを発表した。
「Alphafold」と名付けられたこの折りたたみスマートフォンは、カーフスキンモデルが6,880ドルから。上位モデルにはワニ革、18Kゴールド、天然ダイヤモンドのアクセントといった特注仕上げとカスタムデザインが施される。これはVertu が富裕層を対象に、スマートフォンをステータスシンボルとして位置づけてきた長年の戦略を継承するものだ。
今回の発表は、現代のスマートフォン市場での存在感維持に苦労してきたVertuが、AIの時代に自社ブランドを刷新しようとする最新の試みだ。香港に本社を置く同社は、iPhoneの台頭以前には高級ハンドセットとコンシェルジュサービスで富裕層に人気を博していたが、主流スマートフォンメーカーが業界を支配するにつれて何度もオーナーが変わってきた。それでもVertuは、Alphafoldが高級ハードウェアとエンタープライズ向けAIを組み合わせることで、ブランドの再生に貢献できると見込んでいる。
VertuのAlphafoldには、オープンソースのHermesをベースに構築された「Hermes Agent」が搭載されている。
Vertuによると、AlphafoldはOpenAIのGPT、AnthropicのClaude、GoogleのGemini、および選択されたオープンソースモデルを含む複数のAIモデルにリクエストをルーティングできるほか、80以上のアプリや多数のネイティブ電話機能と統合し、クロスプラットフォームのワークフローを実現する。
Vertu CEOのMolly Ma氏によると、大手メーカーのスマートフォンに搭載されている既存のAI機能は、画像編集や音声アシスタントといったコンシューマー向けツールに重点が置かれているという。これにより、エンタープライズ向けのより高度なAIエージェントワークフローに参入する余地が生まれている。
AlphafoldはQualcommのSnapdragon 8 Gen 4を搭載している。
Alphafoldは、Vertuが折りたたみデバイスとAIを組み合わせる初めての試みではない。同社は昨年、AIを活用した自動化に特化したクラムシェル型折りたたみスマートフォン「Agent Q」を発表していた。
折りたたみスマートフォンは、SamsungやHuaweiなど主要メーカーの長年にわたる投資にもかかわらず、世界的にニッチなセグメントにとどまっている。IDCがTechCrunchに共有したデータによると、2025年には最大2,000万台の折りたたみスマートフォンが世界で出荷されたが、これはスマートフォン総出荷台数の2%未満にとどまっている。
